2017年04月15日

借金があったら、病気なんてしていられません。


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休めない。
借金を背負っている歯科医師は、
医療法人で、複数の歯科医師がいる歯科医院はともかく、
個人の場合は、病気になったとしても休むことがむずかしいですね。
その病気が1,2日だったら問題はないだろうと思いますが。

しかし、
それが長期に及ぶ場合はには、経営的に大きなリスクになります。

もちろん、
そういう事態にそなえて、保険は掛けていると思います。
でも、最低額でも借金をすべて精算できる額でないと不安です。

なら、どうしましよう?
歯科医師のお客さんに、つねにお願いしていることがあります。
「健康は、命より大事です」
だから「健康には十分に気をつけること」を。

健康であれば、
気力も続くし、仕事もできる、借金も返せます。
健康であれば、
自身の夢へ向かうこともできます。

そこまで健康にこだわるのは、
ある歯科医師の「死」があったからです。
O先生は40代のバリバリの歯科医師でした。

10数年勤務した病院を退職し、開業しました。
開業にあたって、いろいろ相談を受け、
公庫の借り入れもお手伝いもさせていただきました。

そしてオープン。
歯科医院のロケーションもよく、好調なスタートでした。
お客さんの数も順調に推移し、
O先生の人柄もあり、経営は軌道に乗り始め、
順調な、充実した診察の日々を送っていました。

開業から2年が経った頃、O先生が亡くなりました。
本当に突然でした。原因はくも膜下出血です。

O先生は、そう太ってなく、どちらかと言うと痩せ型で、
いわゆるメタボ体型ではなく、背の高いスラッとした医師でした。

ただ、
血圧が高く、「喫煙」「飲酒」が多かったようです。
お酒も、たばこの量も多い人のほうが、
くも膜下出血になる危険性が高いということです。

脳ドックを受けることも大切なんですが、
O医師はこの2年検診を受けていませんでした。
そういう状況を私も見過ごしてしまいました。
ご子息はまだ学生です。

借金は、まだまだ残っていました。
不幸中の幸いだったのは、
O医師が開業にあたって、幾つか保険に加入していたことです。

主なもので、
開業資金を借りるときに、勧められた「団体信用生命保険」。

団体信用生命保険は、
契約者が返済中途で、事故、病気などで死亡した場合、
金融機関の借入金を生命保険金で全額返済する保険です。

これで、
家族に大きな借金を残すことなくすみました。

ほかに、家族が受取人になっている生命保険、
所得補償保険などです。

所得補償保険は、歯科医が休業を余儀なくされた場合に、
補償が受けられる保険です。

今回O医師の場合は、
団体信用生命保険、生命保険(死亡保険)で残された家族に、
大きな借金を残さず、生活の困窮を招くことなくすみました。

しかし、
保険は使われないのが一番です。
そのためにも、しっかりと健康に取り組むことが必要です。

禁欲的な生活を、とは言いません。
日頃から、食べ物、運動などに気をつけて、
喫煙の習慣などがあれば、改めることを勧めます。


タグ:借金 経営 病気
posted by kiki at 00:45| ドクターの健康